日常生活の中には、贈答を交わす機会も多くあります。たとえば、おつきあい上のことや子供のことでお世話になった、めんどうなことをお願いしたときにする、お礼の贈り物などさまざまです。贈答品は本来、先方宅に持参して挨拶の言葉とともにさし出すのがマナーですが、忙しい現代では、わざわざ持参するのは、贈る側もたいへんです。相手にとってもかえって迷惑になることもあります。持参するか、代理を頼むか、配達してもらうかは相手のことを考えて選びます。いずれにしても託送するときは、どこから、何を、いつ送ったかなどを明記した案内状を必ず送り、持参するときは、相手の都合のよい日、時間を聞いて、それに合わせて伺うのがエチケットです。また、相手に喜ばれる贈り物をするときは、何のために贈るのか、目的がはっきりしていることが基本です。理由のない贈り物は、いただいた側にはたいへんな負担になるので、注意したいものです。贈る相手と時期の選択は、喜ばれる贈り物をするうえでのたいせつなポイントです。
召し上がるときは、パン皿の上で食べる分だけひと口大にちぎってから召し上がってください。大きいままかじってかじりかけをお皿に戻したり、お皿の外でちぎったりしないようにしてください。パケット(フランスパン)のような固いパンは、パン屑が出ます。もしテーブル上をパン屑で散らかしてしまっていたとしても、そのままでかまいません。ときどき、お話ししながら一生懸命パン屑を拾っている人がいますが、ウェイターがきれいにしてくれますから、お願いするのがエレガントです。バタークーラーを共有するときは、自分のすぐ近くにあれば「お先に失礼します」と言って使いましょう。女性や年長の方が同席していたら、「お先にどうぞ」とすすめるくらいのゆとりを持ちましょう。手を伸ばさないと取れないときには、ウェイターにお願いしてください。というのは、人の前に手を差し出すことはもっと失礼だからです。無理な姿勢で手を伸ばすと、グラスを倒してしまうこともありますから、くれぐれも注意してください。また、バタークーラーの器の表面に水滴がついていることもあるので、敷き皿ごと移動させます。バターはパン皿に使う分だけ取ります。
電話がかかってきたら、できるだけ早く受話器を取るのが基本。会社などで「誰かが取るだろう……」などと放ったらかしにするのはバツ。ベルが5回以上鳴って取ったときはまず「お待たせいたしました」と言うこと。社内の人間なら「お疲れさま」と言うのは常識。受話器を取ったら「はい、○○(会社名、個人の場合は名前)でございます」と応えることも基本。名前も言わず「もしもし……」と応えるのはマナー違反です。電話に出て相手が名のらなかったときは、「失礼ですが、どちら様ですか?」と必ず名前を確認すること。会社に私用電話がかかってきたら、ペラペラと長電話するのは禁物。簡単に用件を聞いて、緊急の場合をのぞいて、昼休みか休憩時間に外からかけ直すこと。また、電話を受けてこれ幸いと、自分の用件を先に話すのはマナー違反。ます、相手の用件から聞くのが礼儀です。電話を切るときは、相手が受話器を置くまで待ちます。特に相手が目上の人ならなおさら。また、こうすることの利点はもう一つ。相手が言い忘れたことがあって「あつ、それから……」と話し始めても対応できます。