スーパーでファッションが売れない。それはなぜか。ファッション性と同時に鮮度がない。昔からスーパーのマーチャンダイジングは大量生産・大量販売だ。ますます商品サイクルが短かくなっている時代に、一括仕入したものを売れるまで陳列すれば、商品鮮度はどんどん落ちる。ファッションは魚屋と同じだ。鮮度が要求される。鮮度がなくなったら、いくら品質がよくても二束三文である。安ければ買うという人もいるだろう。しかし安さが座標軸になった商品の時代は終っている。つまり集客力のあるスーパーでファッションが売れないのは、実はこの鮮度を保つ仕組みがわからないからである。ジャガイモや玉ねぎと同じ感覚ではファッションは売れない。百貨店でファッションが売れるのは百貨店が売る技術をもっているからではない。卸・問屋やアパレルメーカーが引取り、またリフレッシュして別の場所へもって売るために、その分鮮度が保てるというわけである。
コムサ梅田店の場合は九九〇〇平方メートルの店舗だ。小さな店舗への品揃えと大型店では品揃えも異なる。このように広い売場をうめるための品揃えと仕入れ先の選択は全く初体験だ。これらメガストアのストアコンセプトはコムサ文化のライススタイルアソートメントメガストア。これがキーワードになっている。ここにはさまざまなコムサブランドで日本の生活をテーマに編集し、コムサ独自の店舗空間とビジュアル演出をしており、エンターティメント性の高いストアづくりを目指している。それだけにコムサブランドのメディア基地として位置づけられている。まさに感動のストアの実現を使命としている。ちなみに一階は、モノ・コムサ(ライフスタイルグッズ)、コムサイズム(ファミリ・ファッション)二階、コムサイズム(キッスのトータルファッション、コムサアイス、キッズマザーズーグッズ)、三階はコムサウォーク(ウォーキングファッション)、コムサオプティーク(メガネなど)、コムサドール(ドール&トイ)、コムサコミューソ(スポーツストリートファッション)、四階はコムサイズム(メンス)、コムサーコムサーコムサ(メンス)、五階がコムサイズム(アンダー、レディス、アクセサリー等々)六階スリーミニッツハピネス(デイリーグッズ)、七階カフェコムサなどとなっている。まさにコムサにとっては日本流SPAの挑戦だ。こうしたメガストアも全国八五店舗を計画中。さらにこうした大型店の開発と同時併行してコンビニ的な低価格志向のミニショップの開発にも積極的だ。とくにデフレ下に対応した日用雑貨店「スリーミニッツハピネス(TMH)という新業態店の開発である。一号店は東京・渋谷にオープン。計画によると横浜、神戸に出店。これらの店には化粧品、文具、衣料品など約三千品、価格は一〇〇円、三〇〇円、五〇〇円、千円と絞り込んでいる。低価格で、ファッション性を重視した品揃えが売物。中にはユニクロより安い衣料品もある。客層は若いカップルから外人客まで。TMHは三年後に一四〇店。年商五〇〇億円をみこんでいる。
世界は、まもなく第二次大戦に突入する。第一次大戦との大きな相違は、ナポレオン時代から続いた金ぴかのボタンや勲章、威厳を象徴するスタイルの軍服が、ナチスの軍服を除いて消滅したことだ。アメリカの軍服や戦闘服はもっぱら機能、とくに保温性と耐久性を優先したものになり、ここでもカジュアル指向が試みられた。威厳を保たなければならぬ軍服は、ある意味で、クラシックスタイルで、機能優先の軍服(戦闘服)はカジュアルスタイルである時速300キロの速度で飛行する戦闘機のパイロットの服装は、それまでのごつい牛や馬、羊の皮製のフライトジャンパーから、柔らかなコットンやナイロン製に解放された。閉鎖型のコックピットが登場したためだ。チノパン(チノクロスパンツ)は、フライト用パンツ、野戦服ともに用いられた。チノは、英国マンチェスター産の白のコットンで、もともとは英国の軍服素材だ。